回路設計・検証
仕様検討から回路設計において、
● デジタル設計では、
- 初めにシステム実現性を確認するため、機能記述モデルを作成して設計を開始し、
- その後のフローにおいても、設計フロー全体で自動化が進んでいるため、
- 比較的少ない工数で設計が可能です。
● アナログ設計では、
- デジタル設計と同様、機能記述モデルの作成から始めますが、
- 実現性の目処が立った後は、機能記述モデルをTRブロックに変換して設計フローを進めますが、これを自動変換するツールは存在しません。
- このため、機能記述モデルから、一旦手作業で設計仕様書を作成し、その後、その設計仕様を基に手作業でTRブロックを作成する必要があり、デジタル設計のような自動化はできていないのが現状です。
また、回路設計の効率化というと、設計の上流工程である、前述の「仕様検討~ブロック設計」の工程がメインになりますが、実際の作業では、「回路検証やドキュメント作成」の割合も多いものです。
回路検証において、検証条件の絞り込みにはノウハウが必要であり、シミュレーション結果をまとめて確認するまでの作業には時間がかかります。
このように、必然的にアナログ設計はハードルが高くなるため、アナログ設計フローの改善は急務の課題となりますが、これを解決する手法をご紹介します。
こういった、従来行っていた手間のかかる作業をツールが代行することにより、その分、回路検討や別の効率化に取れる時間が増やすことができ、設計工数の削減に加え、設計品質の向上にもつながります。